「TSURUMIこどもホスピス」に行ってきました
2024年11月13日(水)TSURUMIこどもホスピスの「OPEN HOUSE」(一般見学会)に参加してきました。
※当社は本年6月17日に創立30周年の節目を迎えるに当たり、社会貢献活動として「創立30周年記念寄付活動」を実施し、(公社)こどものホスピスプロジェクトさまに寄付をさせていただきました。
TSURUMIこどもホスピスは2016年春、大阪・花博記念公園鶴見緑地の一角に誕生した日本初のコミュニティ型こどもホスピスです。
「こどもホスピス」という言葉を聞いたとき、最初に思ったことは「こどもの最後を看取る場所」「こどもが終末期を迎える場所」でした。
見学会に参加させていただくにあたり、『こどもホスピスの奇跡』(石井光太著・新潮社)を拝読し、そのイメージが大きく覆されました。
本の中で、こどもホスピスは以下のような場所だと語られています。
「難病の子供たちが短い時間であっても治療の場から離れ、家族や友人と笑い合って、生涯忘れえぬ思い出をつくるための「家」としての空間なのだ。」
(英国にある小児ホスピス「ヘレンハウス」について)
「うちは家庭的な“ホーム”であることを理想としているんですよ。ここは死にゆく場ではなく、子供たちが自分の人生を生きるための場なのです。スタッフもそれを大切にしていて、子供に対して友として寄り添うことを心がけています。子供を患者ではなく、一人の人間と
して尊重することが重要なのです。」
実際に伺ったTSURUMIこどもホスピスの施設内は、光をふんだんに取り入れた明るく、木の温もりを感じさせる建物で、子どもたちのことを第一に考えている作りになっており、まさに本を読んでいた時に想像していた「家」のようでした。
小さなこどもたちが遊ぶための広いスペースに、たくさんの本やおもちゃがあり、
10代のこどもたちも楽しめるカラオケやゲームの部屋、
友だちとお泊りができる部屋、一人でリラックスできる部屋、
そして、家族で入れるお風呂まで!(各部屋にはかわいい吹き出しもついていました!)
見学をしている私たちも「かわいい!」「すごい!」「楽しそう!」と、ワクワクが止まりませんでした。子どもたちからしたら本当に夢のような施設だと思います。
本の中で、こんな言葉がありました。
「長いか短いかのちがいはあれど、誰の身にも死は訪れます。ならば、それに抗うんじゃなく、どこかの段階で受け入れて短くても素晴らしかったと思える人生にすればいいんじゃないか。」
「短くとも、深く生きる。」
見学会のお話でも「1回の利用しかできなかった子もいる。でも、その1回が大切な忘れられない日になる。」とおっしゃっており、こどもホスピスの存在が、子どもたちやその家族の人生をより輝かせる1ページを作っているのだと強く感じました。
また、生命を脅かされる病気の子どもは日本全国に約2万人いることも知り、そんな子どもたちと家族が悔いなく生きる選択ができるように、このような施設がもっと広がっていけばと思いました。
今後も、子どもたちの人生において充実した日が一日でも多く訪れること、また、この施設が未来永劫続くように願い、当社でもできる限りのお手伝いをしていければと思っております。